ガイド
音声を iPhone の中にとどめるリアルタイム翻訳アプリはどれ?
思っているより少ないです。音声を認識して翻訳するには大きなモデルが必要で、多くの翻訳アプリは音声、またはそこから起こした文字をクラウドサービスに送って処理しています。Apple 自身の機能と一部のアプリは、代わりにすべてを iPhone の中で行います。Hono Translate もそのひとつで、翻訳する音声が端末の外に出ることはありません。
なぜ大事なのか
iPhone の音声を取り込むアプリは、動いているあいだ、スマホが再生するものすべてを聞いています。ライブ配信だけでなく、友だちから届いたボイスメッセージや動画もです。その音声がクラウドで処理されるなら、他人のサーバーに送られ、そこでどう扱われるかはプライバシーポリシー次第です。
端末内で動くということは、ネットにつながっていなくても使え、1 分ごとのサーバー費用を 1 日の上限で回収する必要もないということです。
見分け方
- 機内モードで試す。 iPhone に保存してある動画を使い、機内モードをオンにしてからアプリを起動します。それでも字幕が出るなら、認識と翻訳は端末内で行われています。何も出ない、または接続を求められるなら、そうではありません。
- プライバシーポリシーを読む。クラウドの音声認識や翻訳サービスの名前、または「当社のサーバーで処理」「第三者の AI プロバイダー」といった表現がないか探してください。「対応していない場合はクラウドに切り替える」とあれば、音声の一部はそこへ送られます。
- 料金体系を見る。 1 日の無料時間や分単位で売られるパスは、1 分ごとに開発者にコストがかかっていること、つまりたいていサーバーがあることを示します。手がかりであって、証拠ではありません。
- 「App のプライバシー」のラベルだけに頼らない。 Apple は、リアルタイムで処理するだけで保存しないデータを「収集」とみなしません。そのため、音声をサーバーに送っていても、ラベルに音声が載らないことがあります。
音声はどこで処理されるか
| 機能・アプリ | 音声の行き先 |
|---|---|
| ライブキャプション | iPhone の中にとどまる |
| ライブ翻訳 | iPhone の中にとどまる(Apple Intelligence が必要) |
| Apple 翻訳(ダウンロード済みの言語) | iPhone の中にとどまる |
| Hono Translate | iPhone の中にとどまる(言語の組み合わせごとに初回ダウンロードのあと) |
| サーバーを使う翻訳アプリ | 開発者またはクラウド事業者のサーバーへ |
ライブキャプションもライブ翻訳も、ほかのアプリで再生中の動画は翻訳しません。詳しくはライブキャプションでできることと代わりに使うものをご覧ください。
Hono Translate で手元に残るもの
iOS がアプリに渡す音声、そこから認識した言葉、翻訳結果は、すべて iPhone の中にとどまります。認識には Apple の端末内音声モデルを使い、翻訳モデルは一度ダウンロードしたあとオフラインで使います。アカウントは不要です。
アプリは匿名の利用統計——どの機能が使われたか、名前やメールアドレスは含まない——を開発者自身の iCloud データベースに少しだけ送ります。アプリ内のフィードバックフォームから送ったメッセージも、第三者のサーバーではなくそこに届きます。どちらにも音声や字幕は一切含まれません。
よくある質問
Hono Translate はオフラインで使えますか?
はい、その言語の組み合わせのモデルをダウンロードしてあれば。組み合わせを初めて使うときはダウンロードのために接続が必要ですが、そのあとはネットなしで字幕が出ます。
端末内翻訳はクラウドより劣りますか?
言語の組み合わせによっては、大きなクラウドモデルのほうが自然な訳になることもあります。端末内のモデルは小さいですが、サーバーとの往復がなく、分単位の費用もかからず、音声も外に出ません。再生しながら動画を追うなら、たいていは速さとプライバシーのほうが大事です。
音声をアップロードするなら、アプリは明記しなければいけませんか?
プライバシーポリシーには書かれているはずです。「App のプライバシー」のラベルには出ないことがあります。リアルタイムで処理して保存しない音声は「収集」に数えられないからです。
翻訳していることは配信サービスや配信者にわかりますか?
わかりません。アプリが扱うのは iPhone がもともと再生している音声で、配信サービスには何も送りません。
iPhone のアプリは、別のアプリが再生している音を聞き取れますか? 2 台目のスマホは必要ですか?
できます。iPhone 1 台で足ります。iOS は画面共有(始めるときに確認するシステムのパネル)を通じて、再生中の音声を選んだアプリに渡します。Hono Translate はその音声をマイクではなく iOS から受け取るので、イヤホンをしていても大丈夫です。字幕はピクチャ・イン・ピクチャで、TikTok や YouTube など、どのアプリの上にも浮かびます。
設定方法はこちら:iPhone で見ている動画に翻訳字幕を出す方法。